猫16匹・犬・ヤギと暮らす宿 — 千葉の体験型グランピング
動物園では檻の向こうの動物を眺めるだけ。ふれあい施設では決められた時間だけ触れ合って終わり。「もっと動物と一緒にいたい」「動物の日常を見てみたい」——そんな願いを持つ方に、発想を逆転させた宿泊施設が千葉にあります。
和心村(わしんむら)は、猫16匹・犬2匹・ヤギ2頭が暮らすグランピング施設。ここでは人間がゲージに動物を入れるのではなく、動物たちの「家」に人間がお邪魔するというスタイルです。東京から車で約70〜80分。千葉県富津市の里山で、動物たちと同じ時間を過ごす1泊2日の旅はいかがでしょうか。
「動物の家に泊まる」という逆転の発想
一般的な動物ふれあい施設では、人間がいる場所に動物が連れてこられます。しかし和心村では、動物たちが先住者であり、ゲストが後からやってくる。この関係性の逆転が、体験の質を根本的に変えます。猫たちは敷地内のどこにでも自由に行き来し、ヤギは庭を歩き回り、犬は好きなタイミングでゲストに寄ってきます。すべてが動物のペースで進むからこそ、自然体の動物の姿を見ることができるのです。
これは特に子どもにとって貴重な体験になります。動物園では「見る」だけですが、和心村では「一緒に暮らす」ことができます。猫が自分のそばで眠る姿を見たり、ヤギに朝のエサをあげたり、犬と里山を散歩したり。動物の命を身近に感じられる体験は、どんな教科書よりも心に残る教育になるでしょう。
和心村で暮らす16匹の猫はすべて保護猫です。行き場を失った猫たちが、ここで安全に暮らしています。宿泊することで、動物保護の現場を肌で感じることができます。子どもに「いのちの大切さ」を伝えたい保護者の方にとって、和心村は最適な旅先です。
和心村の動物たち
保護猫16匹 — 敷地全体が彼らの家
和心村の主役は16匹の保護猫たちです。古民家の縁側、テラス、庭、客室——敷地のあらゆる場所を自由に行き来しています。人懐っこい子もいれば、距離をとって観察する子もいます。16匹いれば、必ず自分と相性の良い猫に出会えるはずです。猫たちの性格はスタッフが熟知しているので、おすすめの子を教えてもらうこともできます。
犬2匹 — 里山の散歩パートナー
和心村には犬も2匹暮らしています。朝の里山散歩に一緒に出かけることも可能です。猫とは異なる犬ならではのコミュニケーションは、犬好きの方にとって特別な体験になります。特に子どもたちは犬と一緒に庭を走り回るのが大好きです。
ヤギ2頭 — 子どもに大人気
敷地内にはヤギも2頭暮らしています。のんびりとした性格で、子どもたちに大人気です。施設が用意したエサをあげる体験もできます。ヤギの穏やかな佇まいは、都会の喧騒を忘れさせてくれます。猫・犬・ヤギと3種類の動物がいるのは、千葉のグランピング施設でも和心村だけです。
動物以外の体験 — グランピングの醍醐味
和心村は動物だけでなく、グランピングとしてのクオリティも本格的です。本格フィンランド式薪サウナは宿泊者無料で何度でも利用可能。セルフロウリュ、水風呂、里山の外気浴を備え、「ととのう」体験を満喫できます。サウナ好きの大人もしっかり楽しめる施設です。
BBQは地元千葉県産の食材を使用。グリル・炭・食器はすべて完備されているので、手ぶらで本格バーベキューが楽しめます。焚き火は薪無料。子どもたちにとって、炎を囲んでマシュマロを焼く体験は一生の思い出になるでしょう。
宿泊施設も多彩です。築200年の古民家(25,000円〜)は歴史を感じる本格的な日本建築。建築家・隈研吾氏とSnow Peakのコラボ作品「住箱(Jyubako)」(20,000円〜)はデザイン性の高い木造空間。伝統的な長屋門(30,000円〜)は和のプライベート空間。北欧ブランドNordiskテント(18,000円〜)はアウトドア感を満喫できます。家族の人数や好みに合わせて選べるのも魅力です。
和心村での過ごし方 — 子連れ家族の1泊2日
| 時間 | 過ごし方 |
|---|---|
| 15:00 | チェックイン。猫たちが敷地内を歩く姿に子どもたちは大興奮。まずは敷地内を散策 |
| 15:30 | ヤギにエサやり体験。穏やかなヤギに子どもたちも安心 |
| 16:00 | 古民家の縁側で猫たちとまったり。お気に入りの猫を見つける |
| 16:30 | 大人はサウナタイム。子どもは庭で犬と遊ぶ(保護者交代制がおすすめ) |
| 17:30 | 家族でBBQ準備。子どもにも手伝える作業がたくさん |
| 18:00 | 星空BBQディナー。猫たちが匂いに引き寄せられて集まってくるかも |
| 19:30 | 焚き火タイム。マシュマロ焼きに子どもたちは夢中 |
| 20:30 | 客室に戻って就寝準備。猫が添い寝に来てくれたらラッキー |
| 07:00 | 猫たちの朝ごはんタイムを見学。動物の日常を間近で観察 |
| 07:30 | 犬と一緒に朝の里山散歩。澄んだ空気と鳥の声が気持ちいい |
| 08:30 | 家族でモーニング。カフェスペースにも猫がやってくる |
| 09:30 | 最後の動物タイム。ヤギ・犬・猫みんなにお別れの挨拶 |
| 11:00 | チェックアウト。「また来ようね」が子どもたちの口癖に |
比較 — 動物園・ふれあい施設・牧場との違い
| 比較項目 | 和心村 | 動物園 | ふれあい施設 | 観光牧場 |
|---|---|---|---|---|
| 動物との距離 | 同じ空間で暮らす | 檻・ガラス越し | 決められた場所のみ | 柵越しが多い |
| ふれあい時間 | 約20時間(宿泊) | 開園〜閉園(見るだけ) | 30分〜1時間 | 開園〜閉園 |
| 宿泊 | 可(4種類の客室) | 不可 | 不可 | 一部可能 |
| 動物の自然度 | 自由に生活する姿を観察 | 飼育環境下 | 人に触られる前提 | 放牧はあるが限定的 |
| 動物の種類 | 猫16匹・犬2匹・ヤギ2頭 | 多種多様 | ウサギ・モルモット等 | 牛・羊・馬等 |
| サウナ・BBQ等 | 薪サウナ・BBQ・焚き火あり | なし | なし | 一部BBQあり |
| 動物保護への貢献 | 宿泊費が保護活動に直結 | 入園料が飼育費に | 特になし | 特になし |
| 教育的価値 | 動物と「暮らす」体験 | 動物を「知る」体験 | 動物に「触る」体験 | 畜産を「学ぶ」体験 |
| 料金目安(家族4人) | 25,000円〜(1泊・サウナ込み) | 3,000〜6,000円 | 1,000〜3,000円 | 2,000〜5,000円 |
動物園やふれあい施設は「見る」「触る」がメインですが、和心村は「一緒に暮らす」体験。コストだけを比較すると高く見えますが、1泊2日で動物との触れ合い+薪サウナ+BBQ+焚き火がすべて含まれていることを考えると、体験の密度に対するコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。特に子連れ家族にとって、あちこち移動する手間がなく1か所で多彩な体験ができるのは大きなメリットです。
アクセス
和心村:千葉県富津市高溝14
東京から車で約70〜80分(東京湾アクアライン経由)
カーナビには「千葉県富津市高溝14」と入力。無料駐車場完備。
公共交通機関:JR内房線「青堀駅」からタクシー約15分。送迎は予約制。
予約はd-reserve.jpからオンラインのみ受付。
子連れ家族は車でのアクセスがおすすめです。アクアラインを使えば都心から1時間ちょっと。チャイルドシートやベビーカーも車なら安心して持参できます。
よくある質問
Q. 小さな子どもでも動物と触れ合えますか?
はい。猫は自由に行き来するため自然な形で触れ合えます。ヤギや犬も人懐っこい性格なので、小さなお子様でも安心です。ただし、猫を追いかけたり大声を出したりしないよう、お子様に事前にお伝えいただけると助かります。
Q. 動物が苦手な同伴者がいても大丈夫ですか?
住箱(Jyubako)やNordiskテントなど、猫が入りにくい独立型の客室もあります。動物との距離をある程度コントロールできますので、苦手な方がいらっしゃるグループでも楽しめます。
Q. 動物にエサをあげてもいいですか?
動物たちの健康管理のため、ゲストからの食べ物の提供はご遠慮いただいております。特にBBQの食材は猫や犬にとって有害な場合がありますのでご注意ください。ヤギには施設が用意した専用のエサを差し上げることができます。